草來舎のやきもの 草來舎の焼物ができるまで

今年の林檎の灰ができました。

 カテゴリ : ブログ[器と食・里山の暮らし] | 2011年 8月 1日 月曜日
■写真をクリックすると拡大表示します。ぜひ、ご覧ください!■

この冬の林檎の木灰が干し上がりました。泰阜村の北に位置する天竜峡の林檎農家さんから分けて頂いた林檎の薪を、工房のストーブで燃やしてできた灰です。

ひと冬貯めておいたその林檎の灰を、春になってから何度も水を替えて篩を通し、水簸をしました。

水簸は、水の中で徐々に時間をかけて灰に含まれるアクを抜くこと。このアクに手が触れるとヌルヌルします。このぬめりは柄杓のアルミを融かしてしまうほどの強いアルカリで、素手で作業を続けていると手が荒れるどころか皮膚も融けてしまうほどです。

アクが残っていると灰釉に仕立てた時に透明感がなかったり、色が冴えなかったりします。

しかし完全にアクを抜けばよいといううわけでもなく、上手に残せばそれが豊かな表情につながることもあります。すべてはさじ加減なのです。

アクをじっくり抜いた林檎の灰を素焼きの吸い鉢にあけて、さらに広げて干していきます。

この夏の日差しを浴びてカラカラに干し上がりました。

草來舎の灰釉の基本的なレシピはありますが、長石と灰それぞれがきちんと乾いていないと水分の含まれ方で配合が変わってしまいます。基本の配合で仕立ててみて釉薬の試し焼きをし、その結果を見て微調整しながらその年の灰を活かすブレンドを探っていくのです。

しかもそれぞれに灰の個性があって、釉薬に仕立ててみないとその焼き上がりは分かりません。

数ある灰の中でも、特に林檎の灰は個性が豊かです。

林檎灰釉を掛けて焼成した飯碗や鉢。林檎灰釉だけでも五種類手持ちがあり、作品によって使い分けています。

ひと冬私たちの工房を温めてくれた山のような薪もアクを抜いて水簸をするとほんのわずかに。

紙袋ひとつになってしまいます。

この灰が私たちの作陶の原点、宝物です。森の恵みのエッセンスです。

林檎の木、木を育ててくれた農家さんに感謝です。

これから長い時間をかけて、ゆっくり塩梅を見ながら灰釉に仕立てていきます。

(慶)

 

«       »

工房草來舎は夫婦二人の小さな焼き物工房です。
信州伊那谷の南端泰阜(やすおか)村に登り窯と穴窯を築き、薪窯による「焼締自然釉」や、天然の「灰釉」を中心に、日々の暮らしを彩る器を作っています。

20年間に12600人の方にお届けした器は、今やほとんど見られなくなった昔ながらのやり方で焼き上げたものです。器の美しさに、安全・安心を添えてなお手元に届けます。詳しくは「工房草來舎のやきもの」をお読みください。

〒399-1801 長野県下伊那郡泰阜村6218-22 あんじゃね自然学校内
電話番号 0260-25-2171 / FAX番号 0260-25-2850
お問合せはこちらから >>

※制作中は直接電話に出られませんので、取り次ぎとなります。まずは、メールでお問い合せください。



お知らせ

●年末年始休業のお知らせ
12月30日(土)~1月5日(金)は、発送業務を始め、お問合せメール等への返信もお休み致します。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。
●12月14日~17日、今年度初めての登り窯を焚きました。

●次回展示会は、5月~6月頃に日本橋髙島屋での予定です。詳細が決まり次第お知らせ致します。

 

営業日カレンダー

  • 今月(2018年1月)
      1 2 3 4 5 6
    7 8 9 10 11 12 13
    14 15 16 17 18 19 20
    21 22 23 24 25 26 27
    28 29 30 31      
    翌月(2018年2月)
            1 2 3
    4 5 6 7 8 9 10
    11 12 13 14 15 16 17
    18 19 20 21 22 23 24
    25 26 27 28      
    (      発送業務休日)

検索

 
 
にほんブログ村 雑貨ブログ キッチン雑貨へ


Copyright (C) 草來舎. All Rights Reserved.