草來舎のやきもの 草來舎の焼物ができるまで

登り窯の窯焚き

 カテゴリ : ブログ[器と食・里山の暮らし] | 2012年 2月 14日 火曜日
■写真をクリックすると拡大表示します。ぜひ、ご覧ください!■

2月8日に火入れをして、12日の朝まで登り窯を焚きました。ものづくりの仲間たちと、86時間の炎との格闘でした。

私たちの登り窯は、胴木間(大口ともいう)を含め4部屋。86時間のほとんどを、一番下の部屋の胴木間で焚きます。ここを十分温めることによって、上の部屋も排熱で温めていくのです。

日本では焼き物を焼くことを「焼き物焼き」と言わずに「窯焼き」とか「窯焚き」と言います。これは焼き物を焼くには、窯を焼くつもりで焼けということ。たっぷりじっくり、これでもかというほどの赤松の薪を、この胴木間にくべていきます。

今年の窯焚きは松くい虫によって枯れてしまった薪を多く使いました。パーッと燃え尽きてしまい、火力はもちろん劣るのですが、炙りから焚き上げ近くまで十分役に立ってくれました。荒れた山の中で放置され腐ってしまう枯損木も、こうして利用すると浮かばれる気がします。

持ち山のない私たちは、地域の方に薪を分けて頂いています。手の入らなくなっている山から赤松を除間伐すると、森にまた日が差し込むようになります。春には山菜が出るようになったり、キノコが生えて来るようになることもあります。森に手を入れることは責任を伴います。いったん手を入れた森は、継続して見守っていくことが必要です。

登り窯を支えるのはこの泰阜村の自然。その自然を守り育てて来て下さった泰阜村のみなさんに、ただただ感謝です。

今回の登り窯も、穴窯を一緒に焚いた子どもたちが一緒に窯を焚きました。その親御さんたちにも応援して頂いて、今回も賑やかな窯焚きとなりました。

胴木間から1の間、2の間と上がっていくにつれ、窯は焼けるような熱さと目がくらむほどの明るさに包まれていきます。煙突から吹き出す炎は火炎放射器みたい。

窯の中の温度が1200度を超え、作品が輝きはじめると色味を出し、釉薬が融けているか確認します。灰から作った釉薬は、赤松の炎で焼かれると、様々な変化をして表情豊かな作品となります。

1の間から2の間、3の間と上へ上がっていくにつれ、下の部屋からの排熱で十分蓄熱しているので、焚く時間も短くてすみます。

最後の3の間は、薪を入れればフワーッと温度が急上昇。胴木間での苦労が報われる気がします。

最後の色味を出し、釉が十分に融けているのを確認して、窯を閉じました。窯を閉じても、窯の中からはまだゴーゴーと炎が逆巻く音が聞こえてきます。

窯焚きが終わった瞬間から、早く窯を開けたくて仕方がないところですが、ここは我慢。まだまだ窯は蓄熱していて、卵ぐらいなら簡単に焼けるほどの熱さです。これからゆっくり1週間窯を冷ましてから窯出しです。18日の窯出しが本当に楽しみ。

3月半ば以降には、今回の登り窯の作品をアップする予定ですので、ぜひご覧になってください。

(慶・葉子)

 

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工房草來舎は夫婦二人の小さな焼き物工房です。
信州伊那谷の南端泰阜(やすおか)村に登り窯と穴窯を築き、薪窯による「焼締自然釉」や、天然の「灰釉」を中心に、日々の暮らしを彩る器を作っています。

20年間に12600人の方にお届けした器は、今やほとんど見られなくなった昔ながらのやり方で焼き上げたものです。器の美しさに、安全・安心を添えてなお手元に届けます。詳しくは「工房草來舎のやきもの」をお読みください。

〒399-1801 長野県下伊那郡泰阜村6218-22 あんじゃね自然学校内
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※制作中は直接電話に出られませんので、取り次ぎとなります。まずは、メールでお問い合せください。



お知らせ

●12月14日~17日、今年度初めての登り窯を焚きます!

●次回展示会は、5月~6月頃に日本橋髙島屋での予定です。詳細が決まり次第お知らせ致します。

 

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