草來舎のやきもの 草來舎の焼物ができるまで

先生なりたい人のためのワークショップ

 カテゴリ : ブログ[器と食・里山の暮らし] | 2012年 3月 8日 木曜日
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登り窯の窯出しから1週間、作品の仕上げもそこそこに忙しくしていたのは、泰阜のNPOが主催した「先生になりたい人のためのワークショップ」の講師をしていたからなのです。

「先生になりたい人のためのワークショップ」とは、泰阜村の自然、地域の生活技術を活かして、「ものづくり」を軸としながら教育の原点を見つめ直すワークショップ。4泊5日の、朝から深夜までびっちり盛りだくさんのプログラム。その「ものづくり」の部分を私達が担当しました。

現役大学生や、保育所、学童保育の現場で実際に子どもと向き合っている方が10名、意欲溢れる若者が集まって、熱気のあるワークショップになりました。

今回のワークショップでは、木工で箸とスプーンを、陶芸でマグと自分の暮らしで使う物を作りました。

まずは初日に工房のすぐ近くの竹林から太い孟宗竹を伐り出し、工房前の林で栗の木を伐倒しました。鋸のみの素朴な道具で、箸とスプーンの素材を採集するところから始めました。

全員で力を合わせて、昔ながらの技術で作業を進めます。生きている木や竹、どれも地域の人が守り続けてきたものです。感謝の気持ちを伝え、里山や森の営みを学びながら作業をしました。

青々とした竹を鉈で割り、小刀で削って箸を作り、その日の夕食に間に合わせすことができました。自分達の手作りの夕食を、削りたての青竹の箸で食べる皆の顔はとても嬉しそうでした。

翌日からは伐倒した栗の木を使ってのスプーン作り。生木からいっきに4日間でスプーンを作り上げ、最終日の夕食には全員で出来上がったスプーンでおいしいご飯を食べようという計画です。

栗の木は縦に裂け易い性質があるため、鉄のクサビを使って丸太を割り、鋸や鉈を使ってスプーンの材料取りをしていきます。初めて使う道具に戸惑いながらも、みんな積極的に取り組んでいました。

今回は電動工具を一切使わず、鉈やノミ、切出し小刀や彫刻刀などで作っていきます。鉛筆すら削ることのない現代、小刀やナイフを使って何かを作った経験など、ほとんどないのが普通です。栗は比較的木の中でも柔らかい部類なのですが、それでもやっぱり堅い!手に豆ができたり、手が赤くなって痛んだりします。それでも仕事がすすむうちに段々スプーンの形が見えてきてやる気も出てきます。作り手の個性が、形の違いになって表れてくるのが本当に面白い。

そして陶芸のプログラムでは、まず粘土に慣れてもらうために粘土遊びをしました。三つののグループに分かれ、60キロ以上の粘土を使い、グループ毎に「へんてこなお城」を作りました。頭を柔らかくして、グループで協力しながら思い思いのお城を作っていきます。

木工と違って、粘土は作っては壊せるところが良いところ。失敗を恐れずにどんどん作っていきます。しかしグループで話しながら進めていくのがなかなか難しい。でもそれが楽しい。それぞれにヘンテコなお城ができあがりました。

そしてマグカップ作りと「暮らしで使えるモノ」というテーマの自由制作。それぞれに自作自用の作品を、自分の暮らしに思いを馳せながら何を作ろうかと考えるのが楽しい。みんな黙々とすごい集中力で作品を作り上げました。

木工のスプーンも、それぞれ悪戦苦闘しながら何とか全員が作り上げました。仕上げに蜜蝋や亜麻仁油、松脂などで作ったお手製ワックスで拭き上げて完成。おいしい夕食を、みんなで揃って自作のスプーンで食べました。

森の恵みを生かして身の回りに必要なものを生み出すことは、どこの山間でもごく普通の暮らしの営みとして、つい最近まで行われてきたことです。

自生する木や竹を素材として、自分の手を使って実際に使うカトラリーを作る今回のプログラムは、自然と深くつながってきた先人の暮らしのエッセンスでもあります。

陶芸作品にも泰阜村の自然の恵みである灰釉を掛けて焼き上げます。信州ならではの林檎灰釉、楢灰釉、藁灰釉、松灰釉など、やさしい色合いのものばかりです。焼き上がってそれぞれの暮らしの中でどう使われていくのか、私達も楽しみです。

 

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工房草來舎は夫婦二人の小さな焼き物工房です。
信州伊那谷の南端泰阜(やすおか)村に登り窯と穴窯を築き、薪窯による「焼締自然釉」や、天然の「灰釉」を中心に、日々の暮らしを彩る器を作っています。

20年間に12600人の方にお届けした器は、今やほとんど見られなくなった昔ながらのやり方で焼き上げたものです。器の美しさに、安全・安心を添えてなお手元に届けます。詳しくは「工房草來舎のやきもの」をお読みください。

〒399-1801 長野県下伊那郡泰阜村6218-22 あんじゃね自然学校内
電話番号 0260-25-2171 / FAX番号 0260-25-2850
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※制作中は直接電話に出られませんので、取り次ぎとなります。まずは、メールでお問い合せください。



お知らせ

●12月14日~17日、今年度初めての登り窯を焚きます!

●次回展示会は、5月~6月頃に日本橋髙島屋での予定です。詳細が決まり次第お知らせ致します。

 

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