草來舎のやきもの 草來舎の焼物ができるまで

地域と風土から学ぶワークショップ・その2

 カテゴリ : ブログ[器と食・里山の暮らし] | 2013年 11月 10日 日曜日
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遅くなりましたが、東京の保育士さんたちとのワークショップ報告の続きです。

今回のワークショップのもう一つのテーマは、この泰阜村の恵みを生かした「ものづくり」です。

●竹を使ったものづくり

ティピづくりで使った孟宗竹で、まずは食器と箸づくりです。

孟宗竹の伐採

孟宗竹の枝打ち竹をのこぎりで切る

竹は日本人にとって、親しみ深い素材。

切って、割って、削る。それだけで驚きがあります。

道具は切出し小刀と鉈、鋸のみ。人間の手に近い、素朴な道具だけで仕上げていきます。

器の材料の孟宗竹竹を鉈で割る

自然の素材と出会うのは面白い。

自分の手を使って試行錯誤をしながら、竹の形や特性、その素材を生かして「実際に使えるもの」を作る。

実際に使うから、自然と気持ちが入って良いものを作ることができます。

食器は食べ物を盛り、口に運ぶからこそ、より丁寧な仕事になります。

「暮らしの用に足るものを作る」といううところが、今回のものづくりの肝です。

竹の箸を削る竹を切ってお椀を作る

食器や箸づくりを通して、竹の素材や道具にも慣れてきたら、次は竹での自由制作です。

竹を削ってクラスの看板を作る竹トンボを作る

さて、自由制作で何を作ろうか。

みなさん保育の現場を離れても、自然と園の子ども達の話題になり、園の子ども達へのお土産や、子ども達と遊べるものなど、それぞれに勤め先の保育園や学童保育で使えるものにチャレンジしました。

手作りの竹のコマ竹で作った弦楽器

竹のコマに竹の弦楽器、クラスの看板。写真にはありませんが、竹の柄杓。

楽しい作品がたくさんできました。

できあがった乳児さんのプレート

こうして竹を研修に活用するために竹林の間伐をすることは、竹林の保全にもつながります。

間伐した竹林には、春においしいタケノコが生えてきます。

竹林に手を入れることをやめてしまうと、タケノコも生えず、暗い竹林になってしまいます。

今どこの中山間地でも放置されて荒れた竹林が問題になっていますが、今回の間伐は、手を入れた竹林の地主の方にも喜んでもらえました。

●陶芸でものづくり

草來舎の本業、陶芸でのものづくりも、もちろんやりました。

学童のお皿を作るマイマグカップを作る

粘土は誰にでもやさしい素材。特に竹を削った後に触る粘土は、柔らかく形が自在に作れるので驚きです。

陶芸でも実用のものを作りました。

学童で使うおやつ用の皿。自分用のマグなどなど。

陶芸の作品には、泰阜村の木の灰から作った釉薬を掛けて焼き上げます。

今回は焼くところまでは一緒にできませんが、保育園や学童、それぞれの自宅に、手作りのものがひとつひとつ増えていくのは楽しみでもあり、豊かなことだと思います。

●羊毛を草木染

竹で木工、土で陶芸、そして次は羊毛でのものづくりです。

今回は時間がなくて作品を作るところまではいきませんでしたが、羊毛でのものづくりの可能性をみなさんに知ってもらいたくて、陶芸や食事作りなどの合間の時間に、様々なことをやってみました。

まずは「原毛」という毛糸になる前の綿のような羊毛を草木染め。

染料は、東京でも空き地や河原などに生えているセイタカアワダチソウと、草木染では珍しい、青が染まるクサギ。

クサギは東京ではなかなかありませんが、ここでは工房の裏に生えています。

染材のセイタカアワダチソウを刻む青色が染まるクサギの実

セイタカアワダチソウは黄色、そしてクサギは青です。

セイタカアワダチソウとクサギで原毛を染める

草木染めは陶芸などと違い、専門的な設備や道具がなくても、家庭にあるもので子ども達とも手軽に行うことができます。

もちろん専門の知識も必要ですが、子どものころに遊んだ色水遊びの延長のように楽しむことができます。

原毛のカーディング紡毛機で糸を紡ぐ

草木染をした後は、その原毛をカーディングして、糸車で毛糸を紡ぐこと、フェルトの基本的な作り方も学びました。

私たちはふだん、必要なものは買えばすんでしまいますが、少しだけものを作ることを学べば、それはすごく難しいことではなく、誰にでも、子どもにでも手が届くことなのだと思います。

自分で手を掛けたものには愛着もわくし、作ることで見えてくる人と自然とのつながり、人の手仕事の知恵や歴史、風土や暮らしの豊かさや面白さも分かってきます。

今回のワークショップは短い間でしたが、竹、粘土、羊毛という違う素材と、風土や暮らしとのつながりを学びながら、ものづくりの基本を学んだ3泊4日でした。

ティピの前で集合写真

(慶)

 

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工房草來舎は夫婦二人の小さな焼き物工房です。
信州伊那谷の南端泰阜(やすおか)村に登り窯と穴窯を築き、薪窯による「焼締自然釉」や、天然の「灰釉」を中心に、日々の暮らしを彩る器を作っています。

20年間に12600人の方にお届けした器は、今やほとんど見られなくなった昔ながらのやり方で焼き上げたものです。器の美しさに、安全・安心を添えてなお手元に届けます。詳しくは「工房草來舎のやきもの」をお読みください。

〒399-1801 長野県下伊那郡泰阜村6218-22 あんじゃね自然学校内
電話番号 0260-25-2171 / FAX番号 0260-25-2850
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お知らせ

●12月14日~17日、今年度初めての登り窯を焚きます!

●次回展示会は、5月~6月頃に日本橋髙島屋での予定です。詳細が決まり次第お知らせ致します。

 

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