草來舎のやきもの 草來舎の焼物ができるまで

穴窯と登り窯の薪、赤松を山から出しました

 カテゴリ : ブログ[器と食・里山の暮らし] | 2013年 11月 20日 水曜日
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穴窯と登り窯の、来年用の薪になる赤松を、山から出してきました。

4日間かけて伐倒し、枝を打って玉切りしておいた赤松を、山から運び出します。

いつも焼物を一緒にしている山村留学の小中学生達との共同作業です。

まずは一連の作業をご覧ください。

穴窯と登り窯の薪

この状態で作業開始。

穴窯と登り窯の薪

もとは田んぼだった現場は何段かの段になっていて、まずは徐々に下の方に丸太を下していきます。

穴窯と登り窯の薪

段々の最後は急斜面になっていて、その斜面の上に丸太を集材します。

穴窯と登り窯の薪

急斜面を丸太を転がし、道端に集めてトラックに積み込み。

穴窯と登り窯の薪

赤松の丸太を全て下しきったら、長材で残しておいたヒノキを斜面の上に並べて、すぐに下せるようにして今日の作業は終了。

と、書くと簡単なようですが、伐ったばかりの丸太は重い、重い。

穴窯と登り窯の薪穴窯と登り窯の薪

最後に丸太を下す急斜面の下は、すぐに道路なので、丸太が道路に飛び出さないよう、伐ったヒノキで壁を作りました。

力仕事で活躍するのは、やはり中学生の男の子。大人顔負けの力で、抱えきれないほどの丸太を運んでいきます。

普段の生活では、重いものを持つ機会など殆どなくなってしまった現代。

こうやって大人になりかけた男の子が、暮らしの中で活躍できる場がなくなってしまったのは、男の子が大人になる機会を失ってしまっているように感じます。

穴窯と登り窯の薪

男の子だけでなく、小学生の女の子だって、自分の体重より重い丸太を頑張って運びます。

最初のうちは「重ーい」、「できなーい」と言っていた子どもも、作業が進むうちに体の使い方も慣れてきて、大人でも重い丸太を動かせるようになります。

「あたし、急に力持ちになったみたい」

身体と力を使って働く仕事は、まさに人と人が“力を合わせ”ないとできない仕事です。

怪我を防ぎ能率を上げるためにも、力仕事には人の知恵と技が凝縮されていて、人が人と暮らし生きていく意味を、身体で感じることもできます。

現代の生活では、家族でさえ、力を合わせて働くことがなくなってしまいました。

穴窯と登り窯の薪

こうして、急斜面の上には赤松の丸太が大集合。

穴窯と登り窯の薪

その丸太の上でお昼ご飯。

風もなく穏やかな日和だったので、暖かな日差しの中で食べるご飯は格別でした。

穴窯と登り窯の薪穴窯と登り窯の薪

午後は、丸太をゴロンゴロンと斜面に転がして、道端に集材。

穴窯と登り窯の薪

山となった丸太を、今度はトラックに積み込みます。

穴窯と登り窯の薪

道からすぐに斜面なので、ヒノキを半割にしたものをトラックに掛けて足場にし、そこで丸太をリレーしました。

穴窯と登り窯の薪

山から運ばれて、穴窯の横に積まれた丸太は、これから割って一年かけて乾燥させます。

今回赤松を出させてもらった山は、一人暮らしになったおばあさんの山。

長い間人の手が入っていなかった山は、木が大きくなりすぎて道や電線に覆いかぶさったりしていました。

おばあさんは、自分の山の木々が台風や大雪などで倒れ、地域に迷惑を掛けないかと心配されていました。

自分で手入れをしたくてもできない山に私達が入り、木を伐って薪窯やストーブ、お風呂などの暮らしの薪や材として活用させてもらいます。

これまでも私達で除間伐した森が、林床まで日が差し込むようになり、山野草やキノコ、山菜などがまた増えて、生きものの数がぐんと増える様子も見てきました。

穴窯と登り窯の薪穴窯と登り窯の薪

上の写真の左は、間伐に入る前の山。右は間伐後の山です。

こうして子ども達などが実際に山に入って山仕事をすることで、私達の暮らす村の里山を、守る一助になるのです。

そして泰阜村の歴史や文化、そしてこの地で生き抜いてこられた方々と深く出会うことが、子ども達にとっても何よりの宝になります。

私達にできることは、ゆっくりとしたささやかな営みですが、これからも山仕事と薪の暮らしを、こつこつと進めていきたいと思っています。

(葉子)

 

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信州伊那谷の南端泰阜(やすおか)村に登り窯と穴窯を築き、薪窯による「焼締自然釉」や、天然の「灰釉」を中心に、日々の暮らしを彩る器を作っています。

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