草來舎のやきもの 草來舎の焼物ができるまで

灰釉のもと

 カテゴリ : ブログ[器と食・里山の暮らし] | 2014年 4月 13日 日曜日
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ストーブの季節も終わり、草來舎の灰釉のもと、宝物の「灰」が何種類か貯まりました。

木の種類ごとにストーブで燃やし、春からはその灰での釉薬づくりが始まります。

草來舎だけでなく、自宅に薪ストーブがある知人も、ひと冬、灰を貯め続けてくれています。

灰釉今年は大きな米袋に6袋も!

きれいな楢灰がたくさん。楢の灰は様々な灰釉のもとになる貴重なもの。

本当にありがたい。

こんなに灰が貯まったのは、やっぱり今年は寒かったんだなぁ。

灰釉づくりは、まず灰を「水簸」という水洗いを繰り返すことから始めます。

水簸をして灰に混じっている砂やゴミ、アクを抜き、乾燥させてから釉薬に仕立ていくのです。

灰を大きなバケツに入れ、たっぷりと水を張ってよくかき混ぜて、砂や土、炭などと、灰を分離させていきます。

灰釉

バケツからバケツへ、篩で漉しながらきれいな灰だけをバケツに貯めていくのです。

水の上澄みを何度も取り替えながらアクも抜き、上澄みの滑りが取れてきたら水分を抜いて乾燥させます。

水分を含んだ灰は、乾いてサラサラになるまでに、とても時間が掛かります。

灰釉灰釉

手間が掛かりますが、きれいな発色を得るためには、欠かせない工程。

写真の灰は、水簸が終わった梨の灰と林檎の灰。

ひとくちに灰色と言いますが、木の種類によって全く色が違いますし、釉に仕立てた時の発色も違います。

梨の灰は、知人を通じて梨園の方から譲ってもらったもの。

なかなか手に入らないものなので、草來舎でも梨灰釉は本当に久しぶりに作ります。

灰釉は全て自然のものから作るので、年によって微妙に発色が違ったり、まさに一期一会。

少しずつ石との調合を調整したり、試し焼きを繰り返したりして、釉として完成し安定するのは半年から1年後でしょうか。

気の長い話ですが、自然との付き合いはそういうものと、じっくり取り組んでいます。

(葉子)

 

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信州伊那谷の南端泰阜(やすおか)村に登り窯と穴窯を築き、薪窯による「焼締自然釉」や、天然の「灰釉」を中心に、日々の暮らしを彩る器を作っています。

20年間に12600人の方にお届けした器は、今やほとんど見られなくなった昔ながらのやり方で焼き上げたものです。器の美しさに、安全・安心を添えてなお手元に届けます。詳しくは「工房草來舎のやきもの」をお読みください。

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