草來舎のやきもの 草來舎の焼物ができるまで

ごとう虫現る!

 カテゴリ : ブログ[器と食・里山の暮らし] | 2011年 2月 1日 火曜日
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薪ストーブの薪割りをしていると、出ました、大きなごとう虫。ごとう虫はこの辺りの方言で、カミキリムシの幼虫のことです。外は氷点下、もちろん、冬眠なのか動かない状態です。小指ほどの穴の中から出てくる出てくる、ごとう虫。

伊那谷は知る人ぞ知る昆虫食のメッカ(?)です。イナゴはもちろん、蜂の子、ざざ虫、ひび(蚕のさなぎ、またの名を「絹の花」)、そしてごとう虫。昆虫は山里の大切な蛋白源なのです。

初めて泰阜村を訪れた時に、地元の方から蜂ご飯をご馳走になりました。蜂の子から蜂!(つまり成虫)までが、たくさんご飯と一緒に炊き込まれています。びっくりしましたが、郷に入っては郷に従えです。いただきますの声高らかに食べました。これが、おいしい!ミルキーな味わいと、さなぎや成虫のさくさくっとした食感も絶妙。その土地で大切にされてきた食文化。気持ち悪いなどとは口が裂けても言えません。

地元のお年寄りと話していて、子どもの時に美味しかったものや懐かしい味を尋ねてみると、必ず出てくる物の一つが、蜂の子と、このごとう虫なのです。

冬の薪割が始まると、ごとう虫が出てこないかなぁと子ども達は心待ちにしていたそうです。出てきたごとう虫を、囲炉裏や火鉢などで炙ると、まっすぐに伸びて、まわりはサクサク、中はトロッと甘く、冬の楽しみだったそうです。

地域に敬意を持って、暮らしの極意を日々学ぶことがモットーなので、先入観を持たずに、まず食べて見ることが大切。蜂の子とはまた違う美味しさ、ごとう虫が食べている木の種類などでも味が違うみたい。今回のごとう虫は8センチを越える大物、10匹ちかく採ったのですが、工房から戻ってみると3匹しかいません。冬で寒くて逃げ出すはずはないし、鳥が見ていてさらって行ったのかな?謎です。ストーブに一瞬、網ごと入れて、焼いて美味しく頂きました。
ちなみにこの辺りでは、かりん糖のことも、姿が似ているからか「ごとう虫」といいます。
ごとう虫ごとう虫

(慶)

 

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工房草來舎は夫婦二人の小さな焼き物工房です。
信州伊那谷の南端泰阜(やすおか)村に登り窯と穴窯を築き、薪窯による「焼締自然釉」や、天然の「灰釉」を中心に、日々の暮らしを彩る器を作っています。

20年間に12600人の方にお届けした器は、今やほとんど見られなくなった昔ながらのやり方で焼き上げたものです。器の美しさに、安全・安心を添えてなお手元に届けます。詳しくは「工房草來舎のやきもの」をお読みください。

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