草來舎のやきもの 草來舎の焼物ができるまで

工房の薪ストーブの掃き清め

 カテゴリ : ブログ[器と食・里山の暮らし] | 2011年 2月 16日 水曜日
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日々火の絶えることのなかった工房の薪ストーブが、登り窯の窯焚き中は工房を使わなかったため冷めたので、ストーブの灰を隅々まできれいに掃き出しました。いつもは朝まで熱い灰が残っているので、ストーブの中の灰を全部掃くことはできないのです。

私達はストーブの灰からも釉薬を作っているので、ストーブを焚く時は同じ種類の薪しか使いません。林檎なら林檎の木ばかりを使い、他の木を燃やす時は一旦ストーブの中をきれいに掃き清めて、前の灰が混ざらないようにします。

薪は自然の物なので、絵の具のような派手な色の違いはありませんが、草木の灰にはそれぞれ個性があります。石の粉との組み合わせで、透明から失透、乳濁と、様々な表情を見せてくれます。同じ種類の草木でも、釉薬に仕立てみると風合いや色合いに違いがあります。

私達は、それぞれの灰に長石と藁灰、わずかに粘土を加えるくらいで、いろいろな混ぜ物をせずにその灰の個性を生かせる釉作りを心掛けています。釉薬は一度作れば完成ではなく、何度も色見を焼成して試験を繰り返し、一つの釉が安定するまで一年以上掛かることもよくあります。

さて、きれいに掃き清めた薪ストーブで、次に燃やすのは柿の木です。久しぶりに手に入った柿の木。トラック一杯燃やしても、灰になるとほんの僅かなので、どのくらいの釉にできるか分かりませんが、どんな色が出るのか今から楽しみ。

それにしても里山には柿の木がたくさんあるのですが、(仕事にしている人は別にして)最近は実を取る人も少なくなってしまいました。伊那谷での干し柿は市田柿と呼ばれ、全国的にも有名。ついこの間までは、干し柿は冬の楽しみとして、どの家庭でも軒先に吊るされていたものです。

夕日色の柿すだれは秋の風物詩でしたが、ここのところは滅多に見られなくなってしまいました。剥いた柿の皮も干しておいて、漬け物の甘みに使ったり、餅に搗き混んだり、そのまま子どものおやつになったりしていました。

私の生まれ故郷の会津も柿の産地なので、秋の空の色に映える吊るし柿を懐かしく思い出します。

干し柿だけでなく材としての柿の木は、緻密で木工の材料としても素敵です。特に材が黒く変色した部分は黒柿と呼ばれ、とても貴重で木工家には垂涎の的です。その渋い色は他では得られないものです。

時間ができたら、切り出し小刀を砥いで久しぶりに木工もしたいな。薪ストーブの前でコリコリ木を削り、何かを作り上げるのは冬の至福ですが、日々に追われてなかなかできないのが残念です。

灰釉の灰を取るため、ストーブを掃除柿の木・これからストーブの薪にして灰を取ります

(慶)

 

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工房草來舎は夫婦二人の小さな焼き物工房です。
信州伊那谷の南端泰阜(やすおか)村に登り窯と穴窯を築き、薪窯による「焼締自然釉」や、天然の「灰釉」を中心に、日々の暮らしを彩る器を作っています。

20年間に12600人の方にお届けした器は、今やほとんど見られなくなった昔ながらのやり方で焼き上げたものです。器の美しさに、安全・安心を添えてなお手元に届けます。詳しくは「工房草來舎のやきもの」をお読みください。

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●12月14日~17日、今年度初めての登り窯を焚きます!

●次回展示会は、5月~6月頃に日本橋髙島屋での予定です。詳細が決まり次第お知らせ致します。

 

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